草コインiXledgerの情報まとめ(ホワイトペーパー要約)

iXledger/IXT(IXレジャー)とは?

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IXTとは、現在の保険のシステムの抜本的な改革をブロックチェーンによって行い、前時代的な現在の保険に関する多くの無駄で手間や時間のかかるプロセスを改善するために開発されています

iXledgerはイギリスのロンドンにある会社で、ブロックチェーン技術を用いた新しい保険のマーケットプレイスを提供する事で、保険の管理や取引のあり方を変えていく事を目標に設立されました。

トークンベース・・・ERC20トークン(将来的に独自のブロックチェーンの開発を目標としている)

現在の価格・・・1IXT=約32円

時価総額・・・・約11億3500万円

時価総額ランキング・・・401位

上場取引所・・・HitBTC、YoBit、EtherDelta、Qryptos


IXTの使われ方、プロダクト

IXTは保険業界向けのマーケットプレイスで、想定顧客は保険仲介人や保険会社としています。

主な機能は

安全なリアルタイムメッセージング機能を用いて簡単にコミュニケーションをとり条件に同意することができる。(今までブローカーという立場の人がやっていた、再保険の引受先を探し回るという事をブロックチェーンでできるようになる。安全でレスポンス良くブローカーにかかるコストもなくなる)

・アプリケーションによりモバイル端末で全ての機能が使用可能

ブロックチェーンベースのプラットフォームを使用する事で機密資料の安全な共有ができる。

デジタル署名により当事者全員が共同作業プラットフォームでの契約の文言や条約を編集できる。

・市場分析とパフォーマンス分析。

・ビジネスパートナーの招待による報酬。

・新たなビジネスパートナーを探すことができる。


現在の進展や開発状況

世界3位の保険会社Gen Reと提携。

Gen Reの親会社はウォーレン・バフェットが経営するバークシャーハサウェイ。

保険関係という意味では同業であり、暗号通貨の発行もしているFedentiaXと提携。

企業向けサービスのiXledgerと個人向けのFedentiaXの提携により、保険業界での多岐に渡るサービスを目指す。

その他、サムスンなと多数の企業との提携を交渉中ですが、詳細調べきれませんでした。

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MVPと呼ばれるプロトタイプもすでに開発が完了しているようですが、どのようなものか詳細は不明です。

そもそも専門的過ぎて理解できない可能性もありますが…。

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プロトタイプが完成しているという事で、ロードマップの2017Q4は予定通り進展してると言えるのでしょう。

2018Q1も様々な保険企業との幹部同士の会合などをしていると発言している事から、ある程度進んでいるのではないかと思います。


競合する暗号通貨に対してのアドバンテージ

競合する暗号通貨ではないのかもしれませんが、B3iという保険業界のブロックチェーンプロジェクトがあります

B3iとはBlockchain Insurance policy Industry Initiative(ブロックチェーン保険業界イニシアチブ)の略称で、暗号通貨の銘柄ではありません。

このB3iというプロジェクトは世界的な保険会社が集まって出資し、ブロックチェーンによる保険業界の改革を目指す団体組織で進められています。

目的の大筋はiXledgerとほぼ同じですが、iXledgerとしては競合相手としてではなく、ビジネスパートナーとして考えているようです。

また、ホワイトペーパーによると主な利点としては、新しい技術による手間の少ない新しいアプローチによって既存の市場の代替えとなる新しい市場を提供するとの事です。

一つ一つの取引をブロックチェーン技術でやるというだけでなく、保険業界そのものをブロックチェーン上に創造するという事です。

こういった構造を創り出す事によって今まで三者に支払っていたコストも削減できます

信頼の確立したブロックチェーン技術により、保険業界全体の業務効率を向上させるためのものであるとしています。


まとめ

まさに凄まじいスケールと言ったところです。

これが成功すれば保険というものに関する全ての事がIXTによって簡略スマート化され業界は大きく改革される事になるでしょう。

B3iは世界的な保険企業(東京海上日動や損保ジャパン、チューリッヒなども)が全体となって動いているため中央集権的であるとも言えます。

対していち企業であるiXledgerが様々な企業と提携して創り出される市場は非中央集権的となりますが、そもそもIXTを使ってこちらの市場を使っていく必要があるのかといった懸念もあります

ですが、全てのユーザーがB3iを使っていくかという事もまた難しいとこほではあると思うので、数百兆円といわれる保険業界の10%でもユーザーを獲得できれば、今のiXledgerの時価総額は安いと思います。

そのための資金や技術、開発などの力が重要になってくるのはどこも当たり前なのですが、最も重要なのはプロジェクトを必ず成功させるという企業としての姿勢をよく考えたいと思います。

iXledgerのCEOのインゲマー・スヴェンソン氏はメリルリンチやバークレイズなど超大型企業の責任者をいくつも任された経歴があり、よくある胡散臭い代表者といった印象は全く受けません。

iXledgerのプロジェクトとしては少なくとも一定の成功を期待できるものであると思いました。

ですが、今回の目的である草コイン投資で儲けるという観点でこのiXledgerを基準にして、順番に見ていきたいと思います